TRYの本当の意味

私は6年間カナダに住んでいましたが、お客や同僚とのやりとりの中で、日本人が当たり前に使っている簡単な英語の日本人の理解と、現地の方の理解には実は大きな意味の違いがあることに気づきました。

たとえばTRYという何気ない英単語。日本人は頑張りますという意味でI will tryを当たり前に使っていますが、これは大きな誤解をまねきます。

これは私の知っている大手商社の方がある日本メーカー技術者をアメリカのお客のところに連れていったときに起きた本当の話です。


ある時、お客から打ち合わせの席でこれを翌月までに作ってもってきて欲しいと強く要求されたそうです。それに対してこの技術者は真面目な顔をしてI will tryと答えたそうです。


ところが、それを聞いたお客は急に怒り出し、収拾がつかなくなってしまったそうです。この技術者は何が起きたかまったくわからず困ってしまいました。

何がいけなかったのでしょうか?日本人の使うTryの意味と英語を母国語にしている人のTryの意味の間には大きな認識の違いがあったのです。


日本人はTryを50%以上の確率でできることと思いますが、英語を母国語にしている人はTryを50%以下の確率でできること、場合によってはほとんど実現可能性のないときにこのTryを使うようです。


これも実話です。私が良く知っているカナダ人の同僚が英語を母国語としない中国生まれの中国人の奥さんをもらって新婚さんだった頃の話です。

毎日このカナダ人のご主人は奥さんにI will try to be back at 6:00pmと言い、奥様は帰りを待っていましたが、なかなか帰ってきません。

7pmすぎにようやく帰ってきたご主人に対して大変な剣幕で、あなた何故、6時に帰ってこなかったの?と強い口調で怒ったところ。ご主人いわく、済まなかった。だけど僕は君にTryと言ったじゃないかと。

読んで頂き、ありがとうございました。ではまた。

続きは5月25日にUpしましたPart IIをご覧ください。

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